y23-24m.jpg(1378 byte)y26m.jpg(1764 byte)y28m.jpg(2086 byte) y34m.jpg(2083 byte)y36am.jpg(1342 byte)y44m.jpg(1909 byte)y25m.jpg(2041 byte)y49m.jpg(1572 byte)



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 お酒が好きで、ちょっぴりエッチで、博学多識。ぱりっとした紳士ぶりの一方、ちょっぴりやんちゃな一面も。周りに漂うのは、嫌味のないオシャレモノ(*2)の雰囲気・・・『洋酒天国』を人間にたとえると、こんな素敵なおじさま(なぜかおじさま)が浮かび上がってきます。

y39a-1.jpg(2871 byte) 『洋酒天国』が発行されたのは、昭和31年(1956年)。発行元は、寿屋(現サントリー)の宣伝部。編集長はのちの芥川賞作家の開高健氏で、イラストレーターはご存知アンクル・トリスの生みの親・柳原良平氏でした。この黄金コンビが関わっていたというだけでもすごいのに、そこに直木賞作家となる山口瞳氏も加わり、あぁ、もう、向かうところ敵なし。

y26a-1.jpg(2960 byte)もちろん当時でもその人気ぶりは大変だったらしく、『洋天』配布先のサントリーバー・トリスバーでも品切れ続出で、常連さんしかもらえなかったとか。また、開高さんの娘さん・開高道子さん(*3)も『戦後の広告界にこのPR誌なるものの概念をはじめて、そしてほとんど決定的に定着させたのは、父が創った「洋酒天国」なんだそうです』(『風説食べる人たち』)といっています。

洗練されたユーモアーとたっぷりの遊び心、稲垣足穂、春山行夫、田村隆一、薩摩治郎八、遠藤周作、吉行淳之介、亀倉雄策、河野鷹思などの豪華な執筆陣で彩られた紙面は、今読んでもその魅力に酔っぱらうこと間違いなしの、格好良さ(*4)

今回の特集では、この素晴らしき『洋酒天国』に敬意を表し、カンパイ!洋酒天国ということでお届致します。洋酒党のかたも、そうでないかたも、洋天に漂う粋な心をくいっと一杯、ぜひどうぞ(*5)

*注1・・・「夜の岩波文庫」とは初代編集長・開高健氏の命名。
*注2・・・そういえば、植草甚一氏が推理小説雑誌『マンハント』で「夜はおシャレ物」って題の連載を持ってましたねぇ(関係なくてすみません)
*注3・・・道子さんのお母さまで開高氏の奥さまは詩人・エッセイストの牧羊子さん。寿屋に入社したのは羊子さんが先で、その後、開高氏と交代。おいしいもの好きの開高氏のせいか、羊子さん道子さんともに、お料理エッセイでも有名です。
*注4・・・『洋天』の題字は、大阪出身のグラフィック・デザイナー早川良雄さんであります!
*注5・・・もっと詳しく知りたい!という方はミニコミコーナーの『sumus9号・あまカラ洋酒天国』がおすすめです。『洋天』総目次までついてます。



洋酒天国11
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和31年12月発行
古本シミ有・裏表紙にトリスバーのハンコ有
order number :Y-50
SOLD OUT
おしゃれなおじさまPR雑誌『洋酒天国』の11号。ロンドンの会員制クラブの思い出「酒飲みの思い出すロンドン」(向井啓雄)、日本とフランスの違いを書いた「酒のさかな」(桶谷繁雄)などなど。なかには奥野信太郎などからもらったものも含めた横山隆一「蚤の市トクダネコレクション」も写真付で有。かっこいい大人がまだまだたくさんいた時代の粋な一冊です。グラビアは中村正行撮影。題字・早川良雄。扉および本文カット・柳原良平。写真・杉本直也。41p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y14-1.jpg(5612 byte)洋酒天国14
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和32年6月発行
少古本シミ有
order number :Y-1
SOLD OUT
「世界の広さはその人のグラスの大きさに正比例する・ヒッパル」という言葉から始まる『洋天14号』。本号に文を寄せているのは、画家・北川民次「メキシコの酒と女」、グラフィック・デザイナー亀倉雄策「カラカラの浴場」、春山行夫「酒飲みの文化史」などなど。中村立行氏撮影の「グラマー・フォト」は、「全裸体よりも何か身につけている方がセキシーな感じ」の一枚(モノクロ)。その他、ミニカーのコレクション披露ページ(カラー1p)も有。表紙・山崎隆夫。カット・大住順一・佐々木侃次・山崎光子・菊地速雄。写真・杉本直也。41p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y15-1.jpg(4914 byte)洋酒天国15
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和32年7月発行
Good
order number :Y-2
(SOLD OUT)
本号には、二笑亭&山下清で有名な式場隆三郎氏の文「芸術家と酒(ゴッホ、ロートレック、ポオ、ユトリロなど)が載ってます。また、詩人・草野心平氏の「あの時あの酒」も有。あと、遊び心があっていつも楽しい後ろ見返しの編集後記には「暑いです(K)、たまには水を飲みたいです(S)、若禿げ防ぎの妙薬ありませんか(Y)」と三行。こういうところが、ほんとシャレモノ。表紙・山崎隆夫。カット・大住順一・佐々木侃次・山崎光子・菊地速雄・岡本済子。写真・杉本直也。41p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

洋酒天国16
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和32年8月発行
痛み・表紙裏表紙折れ目有
order number :Y-39
SOLD OUT
開高健、山口瞳らが関わった寿屋のPR誌『洋酒天国』16号。北村小松「酒さまざま」、東西酒癖「川口四郎吉」、伊吹武彦「遁走譜」、春山行夫「酒飲みの文化史4」などなど。『洋酒天国』らしくカクテルの作り方もきちんとあります(本号はサントリー白をベースとしたオールド・ファッション)。表紙モデル・泉和助。カット・佐々木侃次。写真・杉本直也。53p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y20-1.jpg(6123 byte)洋酒天国20
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和32年12月発行
裏表紙隅折れ目有
order number :Y-3
(SOLD OUT)
『洋天』に毎号載っている読者ページ、その名も「酔族館」は、気の利いた小文が載っていて面白い。本号は、「女性の同席は酔に影響があるかないかについて、(発表をすると書いておきながら)編集各氏の発表がないのはなぜか?」との質問に「編集部一同、ここのところトンと艶福に恵れず、女性と一緒に飲むヒマも、勇気も、アツカマしさも、勿論オカネもありません。つまり、ツイてないというヤツです」と書いてあります。その他、中村正也氏のヌードフォト、「酒と音楽」など。「今月のカクテル・タンゴ」の写真もイカしてます。表紙写真は1925年型T型フォード。カット・佐々木侃次。写真・杉本直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y21-1.jpg(6752 byte)洋酒天国21
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年1月発行
Good
order number :Y-4
SOLD OUT
オシャレでお色気たっぷりなコント「女もそれを待っている」が載った『洋天21号』。奈良原一高氏が撮った女性の写真(モノクロ)に「借問す。過去現在を通じて、ベッドは眠るためにのみあると考えた人があっただろうか?」などのコントが添えられています。「編集後記」によりますと、「まあ寒いんだから女のヒトにも気の毒だゼ」とツツしんでいたヌード写真も、「そろそろ暖かくなって来ましたから、ご登場願うこと」にしたんだそう。粋。その他、きだみのる氏の「私の酒」など。カット・大住順一、佐々木侃次。写真・杉本直也。36p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y22-1.jpg(5469 byte)洋酒天国22
編集発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年2月発行
Good
order number :Y-5
(SOLD OUT)
「ノメール賞」なる(人をなめたような)名前のカクテル・コンクールの模様とグラン・プリが発表されている『洋天22号』。審査員に岡本太郎、徳川夢声、サトウハチロー、薩摩治郎八、淡谷のり子の諸先生方が名前を連ねております。また、金子光晴氏の詩「酒えらび」や文芸評論家・十返肇氏の文「中国の洋酒」、作家・五味康祐氏の銀座のバーでの一コマを写した「酔って件の如し」も有。カット・柳原良平、大住順一、佐々木侃司。写真・杉木直也。48p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y23-24-1.jpg(4670 byte)洋酒天国23-24合併号
編集発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年4月発行
Good
order number :Y-6
(SOLD OUT)
この号は、なんと合併号なのです。だから、いつもよりもページ数も多くって、中身も豪華。細江英公氏が撮った動物に勝手に台詞をつけた「目で見る酔族館」、編みタイツにスカーフを頭に巻いた中川弘子嬢の写真がカラーで折り込まれた「Miss April」、バロン・サツマこと薩摩治郎八の「洋酒カレンダー」、柳原さんが挿絵をつけたヘミングウエイ作・佐伯彰一訳の「ワイオミングの葡萄酒」などなど。この辺りの号は表紙も可愛い!表紙モデル・小川久美、空飛小助。カット・柳原良平、大住順一、佐々木侃司。写真・杉木直也。60p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y25-1.jpg(4957 byte)洋酒天国25
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年5月発行
Good
order number :Y-7
(SOLD OUT)
自ら「今月は期せずして編集部員一同の性格が誌面に反映してグッと渋い編集になりました。ほとんど“典雅”といっていい位の出来ばえです(編集後記)」と自画自賛するように、思わず「むんー」唸ってしまう良い内容の『洋天25号』。お酒が似合うおじさま、吉田健一氏の酒飲み写真と吉田氏自身の文「戯れに」を載せた「酔って件のごとし」、バロン・サツマの「洋酒カレンダー」、前号の表紙のモデルにもなっている小川久美嬢のお色気折込グラビア(カラー)の「洋天スコープ・グラマー・フォト」もばっちりです。そして、E.H.エリック氏がモデルのこの表紙も、楽しい!カット・大住順一、佐々木侃司。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y26-1.jpg(4320 byte)洋酒天国26
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年6月発行
Good
order number :Y-8
(SOLD OUT)
俳優・十朱久雄氏(娘はあの十朱幸代さん)が表紙モデルをつとめた、これまたいい雰囲気の『洋天26号』。稲垣足穂氏の「ダンセーニ卿の「酒壜天国」」、犬養道子氏の「酒のシンボル」、バロン・サツマの「洋酒カレンダー」、酒場のきだみのる氏を撮った「酔って件のごとし」などなど。どんどん勢いがついて突っ走っていく『洋天』・・・素敵です。折込お色気グラビア「洋天スコープ」のモデルは万里昌代さん。カット・柳原良平、佐々木侃司。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y28-1.jpg(5534 byte)洋酒天国28
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年8月発行
Good
order number :Y-9
(SOLD OUT)
この号はカラー・ページが多いカラー特集号。画家と(裸体)モデルを模した表紙も、イケてます(モデルは太宰久雄)。内容は、第三の新人・遠藤周作・近藤啓太郎・吉行淳之介のお三方が共に杯を傾ける様子を写した写真に、吉行淳之介氏の文が添えられた「酔って件の如し」や、遠藤周作氏が訳したフランソワーズ・サガンの「イタリイの空」など。目次ページがむやみに色っぽいのも気になる所です。カット・柳原良平、日下光子、佐々木侃司。写真・杉木直也。48p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y29-1.jpg(5331 byte)洋酒天国29
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年9月発行
Good
order number :Y-10
(SOLD OUT)
本号の見返し&目次ページはふるってます。見返し(表紙裏)に女性のまつ毛と「酒のない食卓は片目の美女である・フランス俚諺」という文が並び、目次ページ下には、大きな唇が。遠くから見ると女の人の顔になるようになっています・・・お洒落ですわっ。また、この号から埴谷雄高氏が交流があった飲んべえについて書いた「酔っぱらい戦後派」がスタート。文壇史としても面白い連載です。表紙モデル・ジェリー・伊藤。カット・柳原良平、直木久蓉、佐々木侃司。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y31-1.jpg(7347 byte)洋酒天国31
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年11月発行
Good
order number :Y-11
(SOLD OUT)
ページをめくったすぐ後、見開き1pを使って大きく書かれた柳原さんの船のイラスト。そして、横には牧逸馬(林不忘・谷譲次)の「運命のSOS」中の文が添えられた『洋天31号』。恋に悩み酒をあおる武田泰淳氏が登場する埴谷さんの「酔っぱらい戦後派」、サローヤンの短編「冬の葡萄園労務者たち」、お色気たっぷりの折込グラビア「ヨーテンスコープ」、バロン・サツマの「洋酒カレンダー」などが並びます。また、本号は、いつも巻末に記してある発行編集人などのデーターを入れ忘れたのか、ちいさい紙に記したデーターが途中のページに挟まっています。カット・柳原良平、坂根進、佐々木侃司。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y32-1.jpg(3345 byte)洋酒天国32
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和33年12月発行
Good
order number :Y-12
(SOLD OUT)
「あけましておめでとうございます。今年も全力投球でがんばります。大いに学び、大いに飲むつもりです(編集後記より)」という『洋天32号』。バロン・サツマの「洋酒カレンダー」、柳原さんがカットを書いている今官一氏の小説「角瓶の中の処女」、三島由紀夫が出てくる埴谷雄高氏の「酔っぱらい戦後派3」などなど。本号の折込お色気グラビア「ヨーテンスコープ」は中島そのみ嬢。カット・柳原良平、大住順一、佐々木侃司。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y33-1.jpg(6362 byte)洋酒天国33
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年2月発行
少日焼け
order number :Y-13
(SOLD OUT)
バーで披露する手品がつまってる『洋酒天国』33号。おなじみマッチ箱を使うものから、ハンカチでつくる「即席ブラジャー」まで・・・。いいですねぇ、こういうの。また、谷譲二(牧逸馬・林不忘)の小説「喧嘩師(ボンサア)ジミイ」、風間完氏が画・写真・文を寄せた「パリの食卓」など、「重点主義(編集後記)」の編集が生かされた充実の一冊。目次もすてき。カット・柳原良平、佐々木侃司。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y34-1.jpg(5127 byte)洋酒天国34
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年3月発行
Good
order number :Y-14
(SOLD OUT)
この表紙の人、(いい意味で)とっても目立ってます。ぴよよーんと伸びた髭と怪しいメガネが素敵。でも、女の子を抱っこしてうれしそうな表紙のアンクル・トリスは、裏表紙ではあれれっ?てな顔してます・・・あらあら、なぜでしょう?谷譲次氏の小説「黄色いメフィストフェレス」、安岡章太郎氏の飲みっぷりを写した「酔って件のごとし」、埴谷雄高氏の「酔っぱらい戦後派」などなど。途中、柳原さんのイラストがカラーで載ってたりもします。カット・柳原良平、日下光子、大住順一、佐々木侃司。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y35-1.jpg(8277 byte)洋酒天国35
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年4月発行
Good
order number :Y-15
(SOLD OUT)
なんとなんと、この号は一冊丸ごと「TV特集号」!当時のテレビ番組をダイジェストで載せた「テレビ・ダイジェスト」や、「テレビを買えと攻めたてられる若きサラリーマン亭主のために」テレビを持っていない著名人(佐野繁次郎氏とか)を載せたコーナー、日曜から土曜までの番組の紹介(画像付)、そしてもちろん!「トリスバー」のTVCFもあります。CMソング集、テーマソング集、遠藤周作・奥野信太郎氏らが選ぶ「TVタレント・ベストナイン」ってのまであり。「言いたかないけどお金もかかっているんです(編集後記)」というのも納得な気合のいれっぷりをご堪能下さい。「ヨウテンスコープ」モデル・ヘレン・ヒンギス。カット・柳原良平。写真・近藤幹雄、杉木直也、田沼武能。56p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y36-1.jpg(3890 byte)洋酒天国36
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年5月発行
Good・別刷付録特大ヌードカレンダー欠
order number :Y-16
SOLD OUT
由利徹さんの渋い写真が使われた『洋天36号』。表紙もかっこいいですが、裏表紙も、ものすごくいい感じ。表紙をめくってすぐの真っ赤な頁には「この頁はシンクロリーダーの予定でしたが、予算の関係でできませんでした。キャノンへ行っても音がでませんよ。念のため。」との言葉が。壇一雄氏の「サントリー禍」、亀倉雄策氏のお酒に関する文章と写真を収めた「酔って件の如し」、谷譲二の小説「マダムを賭ける」、埴谷雄高氏の「酔っぱらい戦後派」と、内容も、もうほんとメロメロの素晴らしさ。カット・柳原良平、佐々木侃司。写真・杉木直也、坂根進。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y37-1.jpg(2654 byte)洋酒天国37
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年6月発行
Good
order number :Y-17
(SOLD OUT)
本号には、洋酒といえばのステキおじさま田村隆一さんが登場です。「ヨウテン・スコープ」の後ろに詩を「痩せた男たちのためのブルース」という詩を寄せています。ということで、この号は「船と海に終始した(編集後記より)」一冊。おかげで?船といえばの柳原さんのイラストもたっぷり(クーゼンベルグの「瓶」の挿絵はカラー1pです)。その他、谷譲次「まるう・しっぷ」、北杜夫「海・酒・魚」、阿川弘之氏の「酔って件の如し」、ヘミングウエイ「あらしの後に」、壇一雄「マイアミのプール」・・・って、なんか、どんどん豪華になってませんか?『洋天』ってほんと凄いー。さしえ・柳原良平、佐々木侃司。カット・稲垣行一郎。表紙モデル・南利明。写真・杉木直也。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y38-1.jpg(3218 byte)洋酒天国38
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年7月発行
Good
order number :Y-18
(SOLD OUT)
本号は、大変変わった一冊。曰く、「編集部の一人に妙なヤツがいて、妙といえばマトモなのは一人もいないのですが、特に妙なのがいて、戦後の日記を大学ノートにギッシリつけているのです。日記といっても自分のことは一切書かず、事件ばかり追って、時にさかのぼったりして、こんなに他人のことばかり気にする人間も珍らしいのです(編集後記)」ということで、その“妙なの”の日記を公開した「特集・戦後15年史」が前半に、後半に女性の(もちろんセミヌード)写真ばかりを載せた「女」が載っています。ちなみに、“妙なの”の正体は、山口瞳氏。巻末の三行広告には田村隆一さんの「ヌードダンサーのヒモになりたし。当方36才の三文詩人。」告知もあり。粋です。表紙モデル・南道朗。カット・柳原良平。写真・杉木直也。64p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y39-1.jpg(3321 byte)洋酒天国39
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年9月発行
Good
order number :Y-19
(SOLD OUT)
酒瓶を片手にうれししそーに小走りするアンクル・トリスが表紙の『洋天39号』。この号は、裏表紙にも(裏表紙のほうが)大きいイラストが載ってて、可愛らしい。壇一雄「メキシコ湾の船火事」、薩摩治郎八(バロン・サツマ)「晩夏の酒宴」、埴谷雄高「酔っぱらい戦後派」、竹中郁「子供と大人」、C.グリーン作・都筑道夫訳「エミリーという名の鼠」、藤山寛美「酔って件の如し」など。表紙・柳原良平。イラストレーション・ピーター・ランダ、柳原良平。カット・佐々木侃司、稲垣行一郎。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y40-1.jpg(7970 byte)洋酒天国40
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年10月発行
Good
order number :Y-20
(SOLD OUT)
この号は、編集後記のところが格好良いんです。『洋天』の編集部員がスーツを着て、サングラスをかけて、映画の一シーンのようにキメまくっておられます。こういう余裕のある遊びっぷりが素敵。内容は「酒場のエチケット(座談会)」池島信平・河盛好蔵・安岡章太郎・向井啓雄や田村隆一おじさまのエッセイ「さらば、二日酔い」、柳原さんイラストによる「バー用語ABC」など。表紙・ピーター・ランダ。イラストレーション・柳原良平、中原収一。カット・佐々木侃司、稲垣行一郎。64p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y42-1.jpg(6494 byte)洋酒天国42
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和34年12月発行
Good
order number :Y-21
SOLD OUT
『洋酒天国』42号!本号には、漫画家・長新太さんの一コマ漫画が載ってます。初期のカクカクっとした線でお題は「かわいそうな女たち」。また、十返肇が司会を務めて女性がお酒について話す座談会「女ざむらい酔中談」、左幸子「わたしのダンナさま」、ドクトルチエコ「女は酒にヨワイ?」、小森和子「映画と酒」なんて頁も。表紙モデルはフランキー堺。折込お色気グラビア「ヨウテン・スコープ・ミス・バーテンダー」は若尾ルミ嬢。写真・杉木直也。カット・柳原良平、佐々木侃司、稲垣行一郎。レイアウト・日下光子。48p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y43-1.jpg(7931 byte)洋酒天国43
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和35年2月発行
Good
order number :Y-22
(SOLD OUT)
表紙裏に載せてあるのは「銃砲刀剣類等所持取締令」。で、「絶対にピストル(本もの)をお持ちになることはできません。もしお持ちでしたら、明日とはいわず、いますぐ、もよりの交番にでも、届けるのが国民の義務というものです。」という注意書?もある「拳銃特集号」。双葉十三郎「早討ちコンクール」、都筑道夫「ヨーテン・ミステリー」のほか、ピストルをバラバラに分解してみたり、拳銃コレクションが披露されてたりします。あと、この表紙は「警視庁提供」なんですね・・・。写真・杉木直也、坂根進。カット・柳原良平、佐々木侃司、中原収一。レイアウト・日下光子。40p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y44-1.jpg(5768 byte)洋酒天国44
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和35年3月発行
Good
order number :Y-23
(SOLD OUT)
表紙の奇妙奇天烈な男性陣は「うたって踊る男性四重唱団・四人のパリの伊達男」!いい雰囲気の表紙ですわー。掲載記事は、団伊玖磨「私のえらんだサケ」、都筑道夫「洋酒天国世界名作全集」など。柳原さんのイラストで送る、ちょっぴりエッチなジョーク「洋天ジョークス」も載ってます。あっ、そして、前号に載せた「銃刀法」が違っていたらしく、「編集後記」にはスミマセンとのお詫びと訂正が・・・。表紙・丹野章。写真・杉木直也、坂根進。カット・柳原良平、佐々木侃司。レイアウト・日下光子。36p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y45-1.jpg(7906 byte)洋酒天国45
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和35年4月発行
少折り目有
order number :Y-24
(SOLD OUT)
柳原さんが描いた牧師さんが澄まして葡萄酒を飲んでいる表紙の『洋天45号』。表紙裏には、鍵穴からちらっと見える着替え中の女性が。右上のコピー「このドアを開けるにはカギが要ります。ところで、キーホルダーがお要りなら12頁をお開け下さい」にひかれて頁をめくると、カギを束ねるキーホルダーのコレクション特集に行きつきます。その他、グラフィック・デザイナーの河野鷹思氏の文「豪州人とおさけ」、お料理エッセイでおなじみの石井好子さんの「ぶどう酒と私」などなど。36p。写真・杉木直也。カット・柳原良平、佐々木侃司、中原収一。レイアウト・日下光子。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

洋酒天国46
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和35年5月発行
表紙裏表紙折り目有
order number :Y-40
SOLD OUT
柳原さんの作った立体的なアンクルトリスが表紙を飾る『洋天46号』。ノコギリやカンナも模型みたいでかわいらしい。表紙裏の見返しには女性の写真と「この女性のことをもっとくわしくお知りになりたい方は11ページをおひらきください」のコピーが。その11pには細江英公撮影の「AN INDIAN & A GIRL」があります。その他、木山捷平、古谷綱武などにアンケートした「飲む口実」、都築道夫の「洋酒天国版世界名作全集」などなど。粋な大人の世界をぜひどうぞ。40p。写真・杉木直也。カット・柳原良平、板野進、中原収一。レイアウト・日下光子。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y47-1.jpg(6883 byte)洋酒天国47
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和35年6月発行
Good
order number :Y-25
(SOLD OUT)
こちらの表紙でも、柳原さんが描く酒好きおじさまが美味しそうに葡萄酒を飲んでます。マヴォで知られる演出家・村山知義氏の「新劇酒飲み銘々伝」、北杜夫氏の「ぶどう酒のことなど」、日影丈吉氏の「樽」、春山行夫氏の「酒飲みの文化史」などなど。「洋天ジョークス」「洋天スコープ」もお見逃しなく。写真・福井鉄也。カット・レイアウト・柳原良平、佐々木侃司、中原収一、日下光子。36p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y48-1.jpg(6123 byte)洋酒天国48
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和35年8月発行
Good
order number :Y-26
(SOLD OUT)
本号は、「東京都ではかなり有名なベースボール・ティーム[東京トリス軍]」の全面協力によって生まれた「野球特集号」。で、その「東京トリス軍」のメンバー紹介が、「ああ堂々・東京トリス軍の全貌」ってコーナーで紹介されていますが、まぁ、ようするに『洋天』編集メンバーのチームってことです。各選手?のデーターには写真・年齢・身長・体重・打率・趣味からニックネームまで(開高さんはケンちゃんで柳原さんがロッペイ)。ただし、打率年齢等に若干の誤植があるそうです・・・。もちろん「私も野球を勉強しようと思う」池島信平、「野球講談・ある大試合の顛末」など、どこもかしこも野球な内容。写真・杉木直也、福井鉄也。カット・中原収一。68p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y49-1.jpg(6003 byte)洋酒天国49
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和35年9月発行
Good
order number :Y-27
(SOLD OUT)
本号は、「特集1・秋です。旅でもいかがです」、「特集2・ガンのあるページ」(拳銃特集)、「特集3・もっとあそびましょう」(遊び&ゲーム特集)、「特集4・さあもっとお飲みになって」という四本立。都筑道夫氏の「武器よさらば」、大藪春彦氏「女のコとガン」、その他「手品」「グループ遊び」もあります。柳原さんイラストの「洋天ジョーク」、折込グラビア「洋天スコープ」も有。表紙には、(ちょっと分かりにくいですが)これまたアンクル・トリスが、登場してますぞ。写真・福井鉄也。カット・レイアウト・柳原良平、日下光子、中原収一。56p。冊子タイプ。タテ18.2・ヨコ13センチ。

y53-1.jpg(4834 byte)洋酒天国53
編集兼発行人・開高健
洋酒天国社/昭和37年2月発行
日焼け・古本シミ有
order number :Y-30
(SOLD OUT)
小さい冊子状の『洋酒天国』から、角背のタイプに変わった後の『洋酒天国』53号。「エンサイクロペディア・オブ・ドリンクス」ということで、洋酒についてのAからZ、ピンからキリまでの「お酒の百科事典」がずらーーと並んでいます。「酒のみ十二の飲物」「ぶどう酒のすべて」「酒のさかな」「グラスのアクセサリー」「歓楽の果てに」などなど。もちろん柳原良平さんのカットは、各扉にばーんとあったり、ちょこちょことあったりとたっぷり。その他、春山行夫氏による「ビールの歴史その創世記」や、東西バー通信なども有。写真・福井鉄也。カット・レイアウト・柳原良平、バージル・バーチ。180p。タテ21・ヨコ14.6センチ。ソフトカバー。現在、絶版。

ビール天国6
編集兼発行人・開高健
サントリー株式会社宣伝部/昭和39年3月発行
少日焼け・『B天』一周年の紙付
order number :Y-41
SOLD OUT
『洋酒天国』のあとに出された『ビール天国』第1巻6号。編集兼発行・開高健。表紙は柳原良平による「北欧スケッチ5・オールフスの民族博物館」。世界中のグラスマットを集めた「B天サロン」、団伊玖磨のお酒随筆「酒と僕」、十返肇夫人の十返千鶴子の随筆「ビール飲めば気どれない」、そして開高健の随筆「地球はグラスのふちを回る6」、司葉子が語る「今月のおつまみ・ナッツ」などなど。最後のページでは開高健、山口瞳、柳原良平、河盛好蔵などが審査した「ホラ吹きコンクール」審査の模様が写真付で載ってます。ビールを発売して一年、『B天』を発行して一年になることを記した紙付。写真・福井鉄也。表紙・柳原良平、16p。タテ25.6・ヨコ18.3センチ。ソフトカバー。現在、絶版。

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