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hana-1.jpg(2988 byte)花の素顔
舟橋聖一
新潮文庫/昭和50年重刷
カバー背日焼け有
order number :MM-12
(SOLD OUT)
舟橋聖一さんが1949年の元旦から6月まで朝日新聞で連載した新聞小説。マダム・マサコ誕生の契機となった作品です。主人公である美貌の麻美子と夫の真吉のすれ違いは、今の時代から考えると、なんとも歯がゆい。でも、この麻美子さんは、政治家・大垣幹事長(これは犬養健氏がモデルと当時噂されたそうです)や、その秘書・鯉口、そしてもちろん緒山画伯からもモテモテ。一種のファムファタルですな。山有り谷ありでぐいぐい読ませる華やかな小説です。解説・豊田三郎。357p。文庫サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

bt534-1.jpg(4364 byte)美術手帖1953年4月号
美術出版社/昭和28年4月発行
Good
order number :MM-1
(SOLD OUT)
パリのトロンシュ画廊で開いた個展が大成功をおさめた佐野さんに対し、ちょっぴりの羨望と期待を込められて書かれた「人物メモ・佐野繁次郎」(竹林賢)を収録。佐野さんの日本画壇での位置や、パリでの評価などが書かれてあって面白い。その他、柳宗理さんがパッケージデザインについて書いた一文「現代のフォルム・パッケージング」も収録。亀倉さんデザインの飲料・スタウトの外箱、レイモンド・ローイ、ヘルムスクルツ、ジョセフ・ゲーリングのパッケージを写真(モノクロ)で紹介(全2p)。98p。タテ21・ヨコ15センチ。ソフトカバー。

bt535-1.jpg(4831 byte)美術手帖1953年5月号
美術出版社/昭和28年5月発行
Good
order number :MM-2
(SOLD OUT)
パリで佐野さんと会った今泉篤男氏が、彼の地での佐野さんの様子を綴った文「ピエロ」が掲載されている『美術手帖』。「東京から来たフォーヴ」といわれたとか、がむしゃらに仕事をしていたなどと書かれています(1p)。また『銀座百点』の14号に一部分が使われた「ピエロ」もカラー図版で収録有(1頁)。その他、亀倉雄策氏がヘルベルト・ロイピン、ロナルド・ブルン、ハンス・エルニーのスイスのデザイナーについて書いた「スイスのポスター」(国立近代美術館「世界のポスター展」で展示されたモノクロ4p・カラー1pの図版付)も1p有。、98p。タテ21・ヨコ15センチ。ソフトカバー。

bt5310-1.jpg(4784 byte)美術手帖1953年10月号
美術出版社/昭和28年10月発行
Good
order number :MM-3
(SOLD OUT)
こちらは佐野さん自身がミロについて書いた文が、6pも掲載されている『美術手帖』。「ミロはやさしいし、ピカソはぐんぐん、本能の脊髄みたいなものばかりで、画面いっぱい、のたくりまはったりするから、いはゆるボンサンス気取りは、ミロのやさしさといふかデリケートさを又、別に好むのである」と、話し言葉がまざった独特の言いまわしでミロについて語っています。98p。タテ21・ヨコ15センチ。ソフトカバー。

bt542-1.jpg(5306 byte)美術手帖1954年2月号
美術出版社/昭和29年2月発行
Good
order number :MM-4
(SOLD OUT)
土門拳氏の写真、今泉篤男氏の文で綴られるパリの佐野さんが載った「訪問・二人の作家1・佐野繁次郎」。パピリオの手書き文字を書いた時の話、パリで有名な大阪弁の芸術論、彫刻作品、仕事場などなど(文4p、写真1p)。その他、『暮しの手帖』の影絵で有名な藤城清治氏が、自分の略歴を語った「自画像」も有(半頁)。108p。タテ21・ヨコ15センチ。ソフトカバー。

pb-1.jpg(6032 byte) パリの居酒屋(びすとろ)
辻静雄
柴田書店/昭和46年初版
5p青の万年筆で線引き有
order number :E-1582
(SOLD OUT)
佐野繁次郎さんの装幀が粋な『パリの居酒屋』。パリのビストロを堪能するために、ビストロとはなんぞや、というところから初めて、予約とメニューについて、注文について、チップについてを解説しつつ、各有名ビストロを写真付きで紹介した一冊。パリの六区、オデオン座の前にある「ショップ・ダントン」で食べるプティット・マルミット・アンリ・キャトル(アンリ四世風の肉と野菜入りコンソメ)、バスク料理やスペイン風の料理を食べさせる「ラ・ヴァンダ」などなど、お店の外観と一緒に紹介されているのが、とてもいい雰囲気。巻末にはお店リストの折り込みページもついています。206p。ソフトカバー。単行本サイズ。現在絶版。

parir-1.jpg(7358 byte) 新版・パリの料亭(れすとらん)
辻静雄
柴田書店/昭和48年重版
Good
order number :E-1235
(SOLD OUT)
佐野繁次郎さんの装幀が粋な『パリの料亭』。「料亭」がカッコで「れすとらん」とひらがながきされているのがなんともかわいい。内容は、その名の通りパリの料亭史から、パリに点在する料亭の紹介とおすすめ料理などを載せたもの。お店の外観も写真で一緒に紹介されていて、とてもいい雰囲気。口述筆記の軽い話口調も読みやすい。カバーを外した本体装幀や、裏表紙の白地に赤の手書き文字なども見どころな「小さな楽しい驚き」を与えてくれる料亭(れすとらん)の雰囲気をお部屋にいながら存分に楽しめる一冊です。。203p。ソフトカバー。単行本サイズ。現在絶版。

パリの料亭(れすとらん)
辻静雄
柴田書店/昭和49年重版
カバー少スレ

order number :E-1601
SOLD OUT
佐野繁次郎の装幀がすばらしい『パリの料亭』(カバーを外した本体装幀や、裏表紙の白地に赤の手書き文字などもすてき)。内容は、その名の通りパリの料亭史から、パリに点在する料亭の紹介とおすすめ料理などを載せたもの。お店の外観も写真できちんと紹介されています。口述筆記の軽い話口調も読みやすい。「小さな楽しい驚き」を与えてくれるパリの小粋でおいしい料亭(れすとらん)の雰囲気を存分に楽しめる一冊です。203p。ソフトカバー。単行本サイズ。現在絶版。

fc-1.jpg(6014 byte) フランス料理の学び方
辻静雄
三洋出版貿易/1978年重版
Good
order number :E-1268
(SOLD OUT)
『パリの料亭』『パリの居酒屋』同様、装幀・佐野繁次郎&著者・辻静雄のコンビによるお料理本『フランス料理の学び方』。佐野繁次郎さんの装幀はこれまた素敵。内容は、辻調理師専門学校の校長でもある辻さんが、「フランス料理とはどういうものか」「実際にフランス料理を勉強する人へ」(現地での修行について・言葉の問題)、「フランス料理史」など、フランス料理を専門的に極めたい人へ向けて書いた章と、「秋山徳蔵氏と語る」「山本直文氏と語る」「佐藤良造氏と語る」「ホテルオークラ調理部員と語る」など、料理関係者とおこなった対談集「料理研究よもやま話」からなります。カバーを取った本体装幀、扉部分の手書き文字もかっこいい。必見です。巻末には、参考書目解題・How to study French Cooking(英文)もきちっと有。大きめサイズ(タテ21.5・ヨコ15・厚さ2.8センチ)のボリュームのある一冊。329p。ソフトカバー。現在絶版。

frt-1.jpg(6036 byte) フランス料理の手帖
辻静雄
鎌倉書房/昭和52年重版
本文折り目有

order number :E-1268
SOLD OUT
『パリの料亭』『パリの居酒屋』などと同じく、装幀・佐野繁次郎&著者・辻静雄のコンビによる美食随筆『フランス料理の手帖』。辻調理師専門学校の校長でもある辻静雄が、『婦人画報』1971年7月号から翌年12月号まで連載した「食卓の周辺」などを集めたもの。「キャヴィヤ」「メニュー」「食通」「屋台」「葡萄酒とソムリエ」「チョコレート」「ロシヤ式サーヴィス」「食卓の音楽」などなど章題だけでも、おいしそう。ちなみに「あとがき」によると、『料理人の手帖』というタイトルは、佐野繁次郎の提案で決まったものだそう(『暮しの手帖』を彷彿とさせるタイトル!)。表紙のパピエコレも格好いい。213p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在絶版。

げいしゃわるつ・いたりあの
有吉佐和子
中公公論社/昭和45年重版
ビニールカバー付・Good
order number :E-1621
(SOLD OUT)
土地では一二を競う芸者屋「綾津川」と「亀津川」の女あるじ綾千代と亀奴。ある日、彼女たちがお座敷で披露した踊りにフラメンコ・フランチョリーニというイタリア系アメリカ人が感動し、「ゲイシャガールの踊り」をアメリカで公演することを思いついたところから、様々な問題が起こり・・・。芸者の生きる花柳界のしきたりや内実をからりと書いた小説です。水彩画のような佐野繁次郎さんの装幀がめずらしい。「1959sano」と書いてある裏表紙もすてきです。214p。ハードカバー。現在絶版。

gzs-1.jpg(4711 byte) 芸術祭
邦光史郎
講談社/昭和39年初版
カバー背日焼け
order number :E-1122
(SOLD OUT)
近畿にあるテレビ局のディレクター・秋元昇。一年に一度、全国のテレビ局が参加するドラマ・コンペ「芸術祭」参加番組の担当者に選ばれた彼を、テレビ局内の人間模様とともに描き出した表題作『芸術祭』他、4篇の中篇小説を収録した一冊。テレビ局という会社の内部事情を語りながら、現代の入り組んだ人間関係が「芸術祭」というゴールへ向ってつき進んでいく緊迫感を描いています。佐野繁次郎さんが手がけた装丁は、アイヌの布っぽい「パピエ・コレ」に、真っ赤な手書き文字。昔の本なので、バーコードがないのはもちろん、カバーを広げると1枚の絵のようになるのが素敵です。装丁・佐野繁次郎。237p。ハードカバー。単行本サイズ。現在、絶版。

地方記者
朝日新聞社通信部編
朝日新聞社/昭和36年初版
少日焼け
order number :E-1670
(SOLD OUT)
「日本全国いたるところ、通信網の第一線で、黙々と取材活動をつづけている」地方記者たちが記したウラ話をまとめた一冊。町から町へと転任十二回の渡り鳥生活をつづる通信局長夫人の手記、名張ブドウ酒事件の起こった名張市の通信部記者が書いた事件取材のウラ話。表紙の表裏全面を使って描かれた佐野繁次郎の絵もすてき。装丁・佐野繁次郎。246p。ハードカバー。単行本サイズ。現在、絶版。

madamu-1.jpg(6984 byte) マダム
織田昭子
三笠書房/1957年重刷
帯付・小口古本シミ有
order number :E-1644
(SOLD OUT)
作家・織田作之助の未亡人昭子さんが書いた一冊。マダム家業について、織田作との思い出、林芙美子・坂口安吾などとの交流が、きっぷのいい文章で綴られます。夜な夜なバアに集まる男性たちとマダムの生態をぱさっと描いているのが面白い。また、織田作が亡くなったあと、昭子さんを引きとって一年半一緒に暮した林芙美子との生活を「淋しい人だった」「料理が、早くて上手だった」と書いている章「忘れ得ぬ人びと」も読ませます。この章には、その他「菊池寛先生と煙草」「織田作の思い出」「武田麟太郎氏のこと」「太宰治氏と坂口安吾氏」なども有。装幀は佐野繁次郎さん。迫力のある表紙・裏表紙・扉がすてき。224p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

okawa-1.jpg(7757 byte) おかわいそうに
ルイス・ブッシュ、明石洋二・訳
文藝春秋新社/昭和31年発行
日焼け有
order number :E-1344
(SOLD OUT)
なんともヘンテコな題名がまず目を引く一冊『おかわいそうに』。佐野繁次郎さんが手がけた装丁は、当時の新聞を使った赤と黒のもの。背表紙の題字も、もちろん佐野さんの手書き文字です。内容は、副題にあるとおり「東京捕虜収容所の英兵記録」。捕虜収容所に捕らえられた英兵である著者・ブッシュさんが、かつての生活を日本人への愛情とともに書き綴った一冊です。日本人の妻を持つ親日家である氏は、火野葦平さんの本を英訳して出版した方。なので、序文には、その火野さんの文章が。日本の新聞が使われたカバーをめくると、見返しには、当時の外国の新聞があって、そんな日英合作な装丁も心憎い。292p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

oja-1.jpg(7766 byte) 女は自由である
石垣綾子
昭和30年重版/文芸春秋新社
帯付・日焼け
order number :E-1351
(SOLD OUT)
真っ赤な表紙は、編物の編目を拡大したもの。そこにどーんと載っているのは、佐野繁次郎さんの手書き文字。本書は、戦後の教育が若い人の間に行き渡り、男女同権って?結婚って?と悩んでいた昭和30年頃の女性に向けて、アメリカの例を引き合いにだしつつ、明るく朗らかに「職場と結婚は両立するか」「結婚への手続き」「純潔はどうあらねばならないか」「日本の妻の悲劇」を説いた一冊。この種の本にありがちな押しつけがましさや窮屈さがなく読んでいて素直に楽しい。筆者が青春を過ごした大正時代のリベラルで開放的な雰囲気がどことなく漂っているような内容です。298p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

haiku-1.jpg(4978 byte) ハイカラ食いしんぼう記
三宅艶子
じゃこめてい出版/1980年初版
Good
order number :E-1364
(SOLD OUT)
表紙カバー絵は、東郷青児、中扉絵は佐野繁次郎という、なんとも豪華なメンバーがうれしい一冊。おまけに、内容は、大正元年生まれの三宅艶子さんが、小さい頃に慣れ親しんだ、懐かしい大正時代から、1938年までの「食いしんぼう記」を、自分の思い出とともに語ったという素敵なもの。「オートミールの朝ごはん」「食堂車のこと」「万平ホテルのビーツのサラダ」「資生堂のビーフステーキ」「ブイヤベースの黄色」と、ハイカラで豪華な内容は装幀と一緒。著者の三宅さんと佐野さんは、「50年来のお友達」で「芝居のメークアップをしていただいたこともある」とか。221p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

hkk-1.jpg(4652 byte) ハイカラ食いしんぼう記
三宅艶子
中公文庫/昭和59年初版
Good
order number :M-18
SOLD OUT
表紙カバー絵は、東郷青児、中扉絵は佐野繁次郎という、なんとも豪華な装幀陣がうれしい一冊。内容は大正元年生まれの三宅艶子さんが、大正・明治から1938年までの「食いしんぼう記」を、自分の思い出とともに語ったという素敵なもの。「オートミールの朝ごはん」「食堂車のこと」「万平ホテルのビーツのサラダ」「資生堂のビーフステーキ」「ブイヤベースの黄色」と、ハイカラな内容は装幀と一緒。著者の三宅さん(お母さんは作家の三宅やす子さん)と佐野さんは、「50年来のお友達」で「芝居のメークアップをしていただいたこともある」とか。221p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

touse-1.jpg(8170 byte)当世胸算用
丹羽文雄
河出新書/昭和30年初版
Good
order number :E-960
(SOLD OUT)
山手線をひかえた生生マーケット。駅に近く、都電の終点をひかえ、近くに花柳界もあり、戦争で焼けなかった広大な住宅街を背景に持っているこのマーケットで繰り広げられる日々の人間模様を、教養ありげな中年男(なのに店の食べ物を無断でつまむ)“とんび”、愚連隊の由良、元新聞記者の古本屋・阿部など、さまざまな人物の視点を交互に操って描いた小説『当世胸算用』。マーケット(商店街)の庶民・商人たちのしみじみとした暮しが軽快に力強く書かれていて面白いです。その他、『或る市井人の結婚』も同時収録。表・背・裏と絵が繋がっている佐野繁次郎さんのカバー装丁も相変わらず素晴らしい。217p。ソフトカバー。新書サイズ。現在、絶版。

jins-1.jpg(5665 byte)jins2-1.jpg(5675 byte)人生感あり(上)(下)
源氏鶏太
文春文庫/1976年初版
Good


order number : A-1010
(SOLD OUT)
佐野繁次郎さんの装幀が光る文庫本(上下セット)。主人公は商事会社に勤める28才のサラリーマン・有沢修三。取引先の社長からリベートを渡されて面食らった彼は、上役の荒井課長が以前からあちらこちらの会社から袖の下を受け取っていることを知る。「リベートは社会の潤滑油で必要悪だ」との説を知りつつも、反発する修三。さらに、荒井課長は、修三と同じ会社に勤める婚約者・片岸のり子との仲を裂こうとし・・・。源氏鶏太氏のユーモアー漂うサラリーマン小説です。佐野繁次郎さんの布を使ったパピエコレや、赤い字でちゃんと書かれた(上)(下)など、すてきです。上334p。下345p。文庫サイズ。現在、絶版。

mada-1.jpg(6338 byte)mada2-1.jpg(6397 byte)まだ若い(上)(下)
源氏鶏太
文春文庫/1981年・83年重刷
Good


order number : A-1038
(SOLD OUT)
主人公の矢沢五平は28歳の独身ヒラ社員。三流大学を出て出世コースから外れている五平は、「出世なんてそんなに重大なことではない。人生の生き甲斐は毎日を男らしく充実して生きていくことだ」と考える正義感の熱血社員。そんな五平が、次期社長の椅子を狙う重役の陰謀に巻き込まれたり、恋人・瀬田三枝子の妙な噂を耳にしたりする、源氏鶏太氏のユーモアー漂うサラリーマン小説です。カバーは佐野繁次郎。いろんな種類の布を使ったパピエコレが、すてきです。上268p。下270p。文庫サイズ。現在、絶版。

sansai-1.jpg(9662 byte)山菜歳時記
柳原敏雄
婦人画報/昭和43年初版
Good
order number :MM-28
(SOLD OUT)
くわの実、たらの実、なずな、せり、はこべ、ふきのとう、ぎんなん、あけび・・様々な山菜についてのエッセイが並んだ一冊。「一つでも多く草の名を知ることは、友人が一人ふえたようなものだ(あとがき)」という筆者らしく、山菜への丁寧な解説に、愛情がたっぷりと感じられます。カバー題字の大胆な手書き文字は、佐野繁次郎さんのもの。背表紙も、しっかりとした手書き文字で迫力があります。巻末には山菜索引有。196p。ハードカバー。単行本サイズ。現在、絶版。

seinen-1.jpg(6285 byte)青年の汚名
大江健三郎
文藝春秋/昭和47年重刷
帯付・函付・Good
order number :MM-29
(SOLD OUT)
北海道の宗谷海峡にある小さな島。エキノコッカスという奇妙な風土病とニシンの不漁に苦しむこの島の名は荒若島。物語は、ニシンの不漁はアイヌの神が若者たちを嫌悪し憎むときに訪れるという言い伝えを記したノオトから始まります。函と本体装幀を担当しているのは、画家・佐野繁次郎。布や紙で作られたパピエコレの函と、本体表紙の白地にすぱっと引かれた黒の線の組み合わせが気持ち良い。扉には、大きな手書き文字が踊っています。バーコードが入っていない時代の本なので、函の裏もすてき。245p。ハードカバー。単行本サイズ。現在、絶版。

g-1.jpg(6745 byte)学校は出なくても・十一人の名士の歩んだ道
扇谷正造・編
有紀書房刊/昭和32年重版
日焼け有
order number :MM-17
(SOLD OUT)
勅使河原蒼風、近藤日出造、佐多稲子、秋山徳蔵などなど、「学校は出なくても」立派に、または学校を出た人以上に、いい仕事をしている各界の名士たちが書いた文を集めた一冊。学校を出ていないからこそ、型にはまった考え方に陥ることがなく、自分の力を信じて大きなことを成し遂げている名士たちの心のこもった文章は、波乱万丈でとっても面白い。もちろん佐野繁次郎さんの装幀も、すばらしい。黒地に白のイラストが描かれたカバーを取ると、モノクロが反転した白地に黒のイラストが印刷された本体が現れるので、一冊で佐野さんの装幀を二度楽しめて、うれしい。211p。ソフトカバー。単行本サイズ。現在、絶版。

zg-1.jpg(8285 byte)続・学校は出なくても・十一人の名士の歩んだ道
扇谷正造・編
有紀書房刊/昭和37年奥付改訂
日焼け有
order number :MM-18
(SOLD OUT)
岩田専太郎、山田五十鈴、山野愛子などなど、「学校は出なくても」立派に、または学校を出た人以上に、いい仕事をしている各界の名士たちが書いた文を集めた一冊。学校を出ていないからこそ、型にはまった考え方に陥ることがなく、自分の力を信じて大きなことを成し遂げている名士たちの心のこもった文章は、波乱万丈でとっても面白い。前編と同じく、各人それぞれの写真・現住所・電話番号がきっちり載っているところもうれしい(連絡先が載っているところに、のどかな時代を感じます)。もちろん佐野繁次郎さんの装幀も○。黒地に白のイラストが描かれたカバーを取ると、モノクロが反転した白地に黒のイラストが印刷された本体が現れるので、一冊で佐野さんの装幀を二度楽しめます。211p。ソフトカバー。単行本サイズ。現在、絶版。

ohou-1.jpg(8023 byte) お嬢さん放浪記
犬養道子
文藝春秋/昭和33年重版
小口(天)古本シミ有
order number :E-1567
(SOLD OUT)
筆者・犬養道子さんはあの政治家・犬養健氏の長女。本書は、その道子さんが、戦後単身でアメリカに留学し、それから十年間オランダ、フランス、スペイン、ベルギー、ドイツ、イギリス、イタリアと放浪した時のことを書いた、元気いっぱいの『お嬢さん放浪記』。アメリカで結核に侵された時めげることなくサナトリウムで商売を始めたり、お金稼ぎには体を使うことより頭を使ったほうが効率がいいと自分で公演を手配したりなどなど、このはつらつとした突き抜け度(押しの強さ)は、やっぱり育ちの良さからくるものなのしょうか・・・。とにもかくにも、元気になれる一冊です。佐野繁次郎氏と秋山庄太郎氏(写真)が担当した装丁も大変素敵(扉や見返しも!)。283p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、この単行本型では絶版。

stl-1.jpg(6916 byte) 世界のトップ・レディ
犬養道子
中央公論社/昭和35年重版
函背イタミ・本体Good
order number :E-1585
(SOLD OUT)
筆者・犬養道子さんはあの政治家・犬養健氏の長女。本書は、その道子さんが、世界各国の「一流女性」のもとを直接訪問して記した訪問記。ルーズベルト大統領夫人、ヴィヴィアン・リイ、元女優でモナコ王妃になったグレース・ケリーと訪ねる人々はさまざま。グレース王妃と話してみて「いったい彼女は幸福かしら」と思ったなどの率直な感想もまた面白い。もともと『婦人公論』で連載されたもので、訪問相手の写真もきちんと収録されています。豪快な手書き文字、見返しにくちゅくちゅっと描かれた世界地図と佐野繁次郎さんの装幀もすてき。212p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

jft-1.jpg(5814 byte) 情婦たち
瀬戸内晴美
新潮社/1968年発行
古本シミ有
order number :E-964
(SOLD OUT)
家庭のある男性とつきあう女・情婦たちの短い物語が全部で11編収められた短篇集。浮気を続ける夫に復讐するために男と会う、大学教授の妻・加音子。愛人がいながら妻子をふりすてていけない夫・治之とその妻・永子。女の強い生命力におもわず圧倒されます。装幀を手がけているのは、佐野繁次郎さん。表紙から裏表紙までつづくカバー絵が素敵。244p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、この単行本型では絶版。

雁の寺(雁→ガン)
水上勉
文藝春秋新社社/1961年再版
帯付・Good
order number :E-1655
SOLD OUT
1961年直木賞を受賞した『雁の寺』に完結篇「雁の村」を加えた二作が収められた一冊。舞台は禅寺。数奇な生まれの小僧・慈念の放浪を軸に、寺の内側が語られます。佐野繁次郎さんの装幀は、絵の具を使った抽象的なもの。今の本と違って、表紙から背表紙、裏表紙まで一枚になっているので、装幀を充分楽しめるのがうれしい。230p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

kari-1.jpg(4824 byte) 雁の死(雁→ガン)
水上勉
文藝春秋新社社/1962年発行
カバー背日焼け
order number :E-1305
(SOLD OUT)
1961年直木賞を受賞した『雁の寺』に続く四部作最後の「雁の森」「雁の死」の二作が収められた一冊。舞台は禅寺。数奇な生まれの小僧・慈念の放浪を軸に、寺の内側が語られます。佐野繁次郎さんの装幀は、佐野さんお得意の布を使ったパピエ・コレ。今の本と違って、表紙から背表紙、裏表紙まで一枚になっている昔の本の形式なので、装幀を充分楽しめるのがうれしい。222p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

sinon-1.jpg(6069 byte) 新温泉案内・北海道
日本交通公社/昭和31年発行
少日焼け
order number :MM-14
(SOLD OUT)
本書は、なんと佐野繁次郎氏がカバーイラスト(表も裏も)を手がけた、北海道の温泉案内!ちゃーんと「装幀・佐野繁次郎」と目次にあるし、表紙絵には「sano」のサインもあります。内容は、温泉案内の他にも、登別・阿寒湖・洞爺湖などの観光地紹介や、「アイスクリームといえば北海道を旅するときの楽しみの一つだ」「湯の川で食べる生ウニは忘れられないものの一つだ」などの北海道の味覚堪能法、バター飴・トラピストバター、クローバー印チーズ等の「みやげもの一覧」までついています。本というよりは小冊子といったほうがいいようなミニサイズもかわいらしい。86p。タテ17.5・ヨコ11.5センチ。ソフトカバー。現在、絶版。

sasu-1.jpg(6936 byte) 刺す
宇野千代
新潮社/昭和41年初版
帯付・函少日焼け
order number :MM-16
SOLD OUT
紅と白のチェックが、色っぽくて華やかな宇野さんにぴったりの佐野繁次郎装幀本。本書は、宇野さんがスタイル社を設立したときのパートナー・北原武夫さんとの別れをもとに綴った小説。うまくいかない夫婦生活のはけ口を求めるため仕事に打ちこむ主人公の姿、見えない夫の恋人へ募らせる嫉妬心、心の通わなくなった相手との生活・・・宇野さんらしい、女心がつまったお話です。また、本文には佐野さんの挿画も有。それぞれのページが、紅いろの枠で囲んであったりするもの、凝っていてすてきです。153p。タテ22.2・ヨコ15.7センチ。ハードカバー。現在、絶版。

刺す
宇野千代
新潮社/昭和41年初版
函付・少日焼け
order number :MM-16
SOLD OUT
紅と白のチェックが、色っぽくて華やかな宇野さんにぴったりの佐野繁次郎装幀本。本書は、宇野さんがスタイル社を設立したときのパートナー・北原武夫さんとの別れをもとに綴った小説。うまくいかない夫婦生活のはけ口を求めるため仕事に打ちこむ主人公の姿、見えない夫の恋人へ募らせる嫉妬心、心の通わなくなった相手との生活・・・宇野さんらしい、女心がつまったお話です。また、本文には佐野さんの挿画も有。それぞれのページが、紅いろの枠で囲んであったりするもの、凝っていてすてきです。153p。タテ22.2・ヨコ15.7センチ。ハードカバー。現在、絶版。

すまひ読本・人の子にねぐらあり
清水一
文芸春秋社/昭和29年初版
日焼け・古本シミ・カバー少破れ
order number : E-1668
SOLD OUT
『暮しの手帖』でもお馴染みの清水一氏が記した「すまい」の本。「すまいの妙味は、家とそこに住む人とのかもし出す様々の関係にあるので、家そのものには妙味なぞなにもない」と言い切る筆者らしく、住む人のことを考えた「すまひと燈灯」「男の家事」「五右衛門風呂」「畳について」「色について」などなどが語られます。単なる実用書ではなく、すまい随筆の趣を感じさせる文章が○。佐野繁次郎さんの装幀もそんな本書にぴったり。本のカバーを外した本体装幀や家の設計図が配された見返しもかっこいい。装幀・佐野繁次郎。253p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

teta-1.jpg(6731 byte)定年退職
源氏鶏太
朝日新聞社/昭和34年初版
古本シミ有
order number :E-1424
(SOLD OUT)
サラリーマン小説で知られる源氏鶏太氏が、「サラリーマン小説の集大成のようなものにしたい」と書いた小説。サラリーマンが絶対に逃れられない「定年退職」に的を絞り、定年を迎える男たちの物語が、いつもの源氏さんの筆ですらすらと紡がれていきます。装丁を担当しているのは、佐野繁次郎氏。ボタンや布を使って作られたパピエ・コレや、大胆な手書きも文字がすてきです。418p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

社員無頼
源氏鶏太
桃源社/昭和34年再版
小口少古本シミ有
order number :E-1741
SOLD OUT
源氏鶏太氏の恋あり、派閥闘争ありの手に汗握るサラリーマン小説。主人公は中小企業の若手社員・小牧。業績の悪化した会社に大手の会社から派遣されてきた新社長・隅田は、小牧の恋人・美奈を愛人にするなどやりたい放題。憤った小牧は・・・。最後はもちろんハッピーエンドで、スカッとします。装丁を担当しているのは、佐野繁次郎氏。裏表紙や桃源社の検印紙(魚のマーク)もすてき。345p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

omi-1.jpg(5388 byte)御身
源氏鶏太
中央公論社/昭和37年初版
函背日焼け・本体Good
order number :E-1546
(SOLD OUT)
主人公は24才のOL章子。両親を亡くし身を寄せ合って暮らしている弟がある日、課長からあずかったお金30万円(当時では大金)を亡くしてしまい、彼女はその返済のために六ヶ月という期限付きで自分を売ることに・・・。思わぬきっかけから恋が生れる様子を、テンポ良く描いたすらすら読める小説です。装幀は佐野繁次郎。函のパピエコレがすてき。218p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

appa-1.jpg(5713 byte)アッパさん船長
森繁久彌
中央公論社/昭和36年初版
カバー隅痛み
order number : E-1206
(SOLD OUT)
こちらは佐野繁次郎さんの装幀によるモリシゲ本。バーコードがない時代の本なので、裏表紙も紺色の布一色。紺色の布の上に白ヌキ文字で描かれた題字がすてきです。背表紙の文字も迫力があって、すばらしい。内容は、モリシゲさんが自分のヨットで家族と船出した航海記を綴った「メイ・キッス号の船長」、家族からのニック・ネーム「アッパさん」についての由来を語った「アッパさんだんぎ」などなど。すこぶる仲がいい森家のお話が、威勢のいいモリシゲ節で語られます。また、カットや扉の題字も担当。いろんなことやっちゃっうのは、さすがモリシゲ。すごいですねぇ。224p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

risou-1.jpg(4709 byte)理想の良人
丹羽文雄
風雪社/昭和22年初版
Good
order number : E-1515
SOLD OUT
佐野繁次郎さんの装幀が目を引く一冊。わがままで子どものような妻・淑子と実直で裏のない夫・館。戦争中に住んでいた台湾時代から、家に居候している門脇と一緒の部屋で休む習慣になっている淑子。主人の席を占め、時折淑子と銀座に出かける門脇に、館は嫉妬するようでもなく「淑子をたのむ」と信用しきった様子で・・・。妻の若い愛人がぞくぞくと出てきても、全く嫉妬せずに迎える「理想の良人」を描いた短篇小説です。その他に「六軒」「厭がらせの年齢」の全3篇を収録。表紙には「s,sano,1947」と佐野さんのサインも。扉・裏表紙も佐野繁次郎の装幀です。156p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

rko-1.jpg(4578 byte)料理のコツ
秋山徳蔵
有紀書房/1985年重刷
小口少シミ
order number :E-1667
(SOLD OUT)
手書き文字と白の余白が気持ちいい佐野繁次郎さん装幀の『料理のコツ』。五十年近く宮中にお仕えした筆者が説く、野菜・西洋野菜・香辛野菜・乾物・獣肉類・鮮魚・調味料別の良い選び方と料理のコツ。例えば、トマトは色が濃くてつやがあり、固いものがいいんだそう。その他にも、赤味噌・白味噌・豆味噌など、いろいろな風味を楽しむ味噌の選び方や、「味の王様」である塩のことについてなども有。巻末には「おさがしになる食べ物や品物の頭文字を並べた」索引付。281p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

rrkk-1.jpg(6851 byte)料理のコツのこつ
辻留
婦人画報社/昭和43年重版
Good
order number :E-1544
(SOLD OUT)
すりつぶした赤味噌を小深い器に3センチくらいの深さに並べ入れ、その表面を平らにする。味噌をガーゼで覆って卵の尖った方でくぼみを次々につくる。このくぼみのなかに新鮮な卵黄を落し入れて、上からまたガーゼで覆い、二日間冷凍庫に入れておくと・・・味噌の塩分でべっこう色に固まった「鶏卵の味噌漬」の出来上がり。と、こんな感じで料理のコツを伝授した一冊。幸田文さんがお台所と料理に関する序文を寄せていたり、佐野繁次郎さんが題字を書いていたり、辻留さんの本は、(やっぱり)豪華ー。223p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

豆腐料理
辻留・辻嘉一
婦人画報社・昭和42年重版
Good
order number : E-1538
(SOLD OUT)
「豆腐」という言葉と、表から背、そして裏まで使われた豆腐写真(昔の単行本&文庫本は今のようにバーコードなどがついておらず、カバー全面に装幀が施されているのが魅力です)。更にその上からかぶせられている佐野繁次郎氏の手書き題字がいい雰囲気の本書は、京都の懐石料理専門の店「辻留」の店主・辻嘉一氏が、「豆腐料理の原則」「豆腐暦」(十二ヶ月のそれぞれに豆腐料理を紹介。四月・でんがく、六月・味噌漬豆腐、九月・雁もどき、十月・柚子豆腐など)、「現代豆腐料理」等々について書いた一冊。氏の他の著作同様のやさしい言葉で、豆腐料理の作り方が日本の四季の風景と共に書かれている様子は、豆腐が持つ「艶めかしさ(今東光氏の序文)」や日本人が持つ味についての繊細さを改めて感じさせます。「おかずにつまれば揚げ豆腐、その揚げ豆腐の中でも最もインスタントなのが焼いて召し上げる方法です。但し、焼きざましといって一旦冷めてしまったものはいかにも美味しいとは申せません(焼き油揚げ)」など、意外と庶民的なお料理レシピが載っているのもうれしい(時にはイラスト付)。209p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

gt-1.jpg(5577 byte) 現代豆腐百珍
辻留
婦人画報社/昭和37年初版
Good
order number :E-1633
(SOLD OUT)
いろんな形に切られた豆腐がちょこんちょこんと並んだ表紙がすてきな『現代豆腐百珍』。表紙から裏表紙までずらーっと置かれた豆腐は、まるで何かのオブジェみたい。題字はもちろん佐野繁次郎さん。内容は、辻留の辻さんが天明の「豆腐百珍」という本にならって、百通りの(たくさんの)お豆腐の楽しみ方・食べ方を伝授した一冊。暑い夏、ひんやりと冷やしてつるっと食べる冷奴から、寒い冬、ふうふう言いながら食べる湯豆腐まで、日本人の生活に欠かせないシンプルで不思議な食べ物「豆腐」の魅力が満載です。久保田万太郎・今東光など、序文を寄せているメンバーも豪華!210p。ハードカバー。単行本サイズ。現在絶版。

見るもの食うもの愛するもの見るもの食うもの愛するもの・へそまがりのフランス探訪
ピエール・ダニノス、堀口大學訳
新潮社/昭和33年初版
少薄い汚れ有・小口少痛み
order number :E-771
(SOLD OUT)
佐野繁二郎氏による表紙&扉が大変に粋な一冊。本書は、ウィリアム・マーマデューク・トンプソンなる「恐ろしく頑固な」イギリス紳士が「フランス人のゆがみとひずみを追跡してやろうと」書いたもの・・・というふれこみではありますが、このトンプソン氏、実はフランス人である筆者ダニノス氏が創造した架空の人物。フランス国内でも多くのファンを獲得したトンプソン氏の存在は、本書を連載していた日刊紙『フィガロ』にファンレターが舞い込むほどの人気ぶりだったそう。外国の人が書いた自分の国のことについての本が好きなのは、日本人だけじゃなくフランス人もなのね、と妙なところで納得です。「フランス人とは何か?」「礼儀に厚いのかそうではなくて粋なのか」「フランス人の悪魔的な発明品」などなど。堀口氏が手がけただけあって、とてもいい訳です。一章につき連載時のイラスト一つ付。単行本サイズ(単行本と新書の間ぐらいの大きさ)。ソフトカバー。199p。現在、絶版。

見るもの食うもの愛するもの見るもの食うもの愛するもの・へそまがりの英米探訪
ピエール・ダニノス、堀口大學訳
新潮社/昭和33年初版
少シミ有
order number :E-893
(SOLD OUT)
佐野繁二郎氏による表紙&扉が大変に粋な一冊。本書は、前書『へそまがりのフランス探訪』に続いて出された「へそまがりの英米探訪」。この続編は、フランス人である筆者ダニノス氏が創造した架空の人物・・・「恐ろしく頑固な」イギリス紳士トンプソン氏・・・と筆者ダニノスが、交互にペンをとり、イギリスに対する酷評(?)と弁護の応酬を即座に交換するという体裁。フランス国内でも多くのファンを獲得したトンプソン氏の存在は、日刊紙『フィガロ』にファンレターが舞い込むほどの人気ぶりだったそう。「フランスって、君・・・そんなものではないんだよ!」「イギリスだって、それとは別さ!」「でしゃばり王子の場合」「夫、妻そしてバイブル」などなど。堀口氏が手がけただけあって、とてもいい訳です。連載時のイラスト付。この続編は、前の『フランス探訪』よりも全体的に黄色がかった装丁。単行本サイズ(単行本と新書の間ぐらいの大きさ)。ソフトカバー。277p。現在、絶版。

料理のお手本 料理のお手本
辻留(辻義一)
文藝春秋新社/昭和33年初版
カバーと最終ページ1センチほど破れ有
order number :E-1560
(SOLD OUT)
「○だしのとり方、おいしい御飯のたき方から○焼もの、煮もの、お茶づけものにいたるまであらゆる調味のつけ方、かげん、料理のコツ一切がもりこまれている。材料が豊富で、面白くこれ一冊で、どなたでもちよっとした食通になれましょう。」という、佐野繁次郎さん装幀の赤えんぴつの手書き文字。表紙にどーんと描かれている(これだけでも)美味しそう(ちなみに、この惹句、裏表紙にまで続いております。裏は序を担当した小島征二郎氏の文)。内容は、京都の料亭・辻留の店主・辻義一さんが「だしのとり方」「薬味のもちい方」「食卓の演出法」「お茶漬け談義」「日本の食器」「食べもの歳時記」「おにぎりの味」などなど、お惣菜について記したもの。「愉しい毎日の食卓を演出するため(あとがき)」に参考にする本としても、読んで味わう本としても、お楽しみ下さい。装幀・佐野繁次郎。写真・秋山庄太郎。256p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、この単行本版は、絶版。

dare-1.jpg(8500 byte) 誰のものでもない・パリの初恋
クレール・フランス、井上勇訳
文藝春秋新社/昭和33年初版
古本シミ有・見返し隅シミ有
order number :E-1587
(SOLD OUT)
栗色の捲き毛とオークル色の頬、眉毛の気高い線とまっすぐな鼻と白い歯を持った「ほんとうに美しい」アンドレに恋をする女の子。「わたし」という一人称で語られる「高校に在学する男女ふたりの生徒のパリ風の牧歌」は、初々しくて微笑ましい。筆者はカナダ生まれでフランスのソルボンヌ大学に学んだ18才の女の子。同じくパリで学んだ佐野繁次郎さんの手がけた表紙・裏表紙・見返し・扉の装幀もすてきです。260p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

pb-1.jpg(6032 byte) パリの居酒屋(びすとろ)
辻静雄
柴田書店/昭和46年初版
5p青の万年筆で線引き有
order number :E-1064
(SOLD OUT)
佐野繁次郎さんの装幀が粋な『パリの居酒屋』。パリのビストロを堪能するために、ビストロとはなんぞや、というところから初めて、予約とメニューについて、注文について、チップについてを解説しつつ、各有名ビストロを写真付きで紹介した一冊。パリの六区、オデオン座の前にある「ショップ・ダントン」で食べるプティット・マルミット・アンリ・キャトル(アンリ四世風の肉と野菜入りコンソメ)、バスク料理やスペイン風の料理を食べさせる「ラ・ヴァンダ」などなど、お店の外観と一緒に紹介されているのが、とてもいい雰囲気。巻末にはお店リストの折り込みページもついています。206p。ソフトカバー。単行本サイズ。現在絶版。

風流奇談風流奇談
渡辺紳一郎
河出新書/昭和30年重版
Good
order number : E-938
(SOLD OUT)
題名のまわりと、表紙から背をへて裏表紙まで続くピンクが、黒で描かれたラフなスケッチに映える、佐野繁次郎さん装幀の一冊。河出からでていたこの新書シリーズは、カバーを外した本体装幀(装幀・庫田テツ)もぽわぽわーとしていて、とても可愛い。内容は、筆者・渡辺紳一郎氏による、やわらかーい内容のエッセイ&ちょっとエッチなお話を集めたもの。ほんと?というようなオチのある艶笑譚(でも、紳士らしく下品じゃない)が載っています。章題は、味覚放談、女性放談、色々放談など。各お話ごとに小さいカットが載っているのも粋ー。187p。新書サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

女
奥野信太郎・編
春陽堂書店/昭和33年初版
扉に蔵印有
order number : E-1573
(SOLD OUT)
著名な男性陣が「女」について書いた文章を一冊にまとめたもの。人選は、室生犀星「女人への想ひ」、岡本太郎「女に興ざめするとき」、獅子文六「女六題」、徳川夢声「巴里のヌード」、吉行淳之介「娼婦と私」、串田孫一「女と私」などなどで、うわーと思う、うれしい面々(各人の写真もついております)。その上、装幀を手がけているのが、佐野繁次郎氏とくれば、もう・・・。すてきな一冊です。旧字旧かな遣い。256p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

massi-1.jpg(8451 byte) まっしろけのけ
有吉佐和子
文藝春秋新社/昭和32年初版
Good
order number :E-963
(SOLD OUT)
表題作『まっしろけのけ』は、顔師−役者の顔をまっしろけのけに塗る職業−の老人・源さんと彼の仕事に興味を持った現代娘・耀子についての短編小説。さっと読めて、あとにのこる一遍です。また、有吉さんが25歳の時に芥川賞候補になった文壇デビュー作『地唄』も同時収録。こちらの作品でも、伝統の世界が描かれています。その他、「キリクビ」「ぶちいぬ」「帯」「線と空間」の全6編。佐野繁次郎さんの装丁は、表が手書き文字と絵で、裏が赤に近い明るいピンク。潔くて気持ち良い装丁です。249p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

fuki-1.jpg(6764 byte)風流奇談
渡辺紳一郎
河出新書/昭和30年初版
著者献署名有・カバーシワより有
order number :MM-13
(SOLD OUT)
題名のまわりと、表紙から背をへて裏表紙まで続くピンクが、黒で描かれたラフなスケッチに映える、佐野繁次郎さん装幀の一冊。内容は、筆者・渡辺紳一郎氏による、やわらかーい内容のエッセイ&ちょっとエッチなお話を集めたもの。ほんと?というようなオチのある艶笑譚(でも、紳士らしく下品じゃない)が載っています。章題は、味覚放談、女性放談、色々放談など。各お話ごとに小さいカットが載っているのも粋ー。河出からでていたこの新書シリーズは、カバーを外した本体装幀(装幀・庫田テツ)もぽわぽわーとしていて、とても可愛いので、カバーを取って二度お楽しみ下さい。本書には、著者・渡辺紳一郎氏が万年筆で書いた献署名が扉部分にあります。187p。新書サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

koko-1.jpg(4374 byte)ここだけの女の話
田辺聖子
新潮社/昭和54年重刷
小口(地)にマジック点有
order number :MM-5
SOLD OUT
田辺聖子さんの短編集をまとめた一冊。共働きのせいですれ違いの夜になると嘆く夫の話「シーソー夫婦」、別れたダメ亭主がなぜか気になる女の話「下町」などなど、田辺さんならではの、気安くってちょっと身につまされる話が全部で10編。もちろん舞台は関西&大阪弁。短くってちゃっと読めるお話ばかりです。カバーを取った表紙や扉もすてき。佐野繁次郎さんの装幀もすてき。242p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

yoha-1.jpg(6415 byte)夜の配役
有馬頼義
文藝春秋新社/昭和34年重刷
少痛み&古本シミ有
order number :MM-12
(SOLD OUT)
佐野繁次郎さんデザインの題字がどーんとカバーに踊った気持ちいい装幀の『夜の配役』。描かれる小説の舞台は、昭和32年11月22日の宵の銀座。ふとしたことで知り合った奇妙な痩せた男に誘われるままにバーに入った「私」は、あるアパートの一室で起こった殺人事件についての話を聞かされる・・・。推理小説仕立てのどきどきする物語です。普通よりも長いカバー袖(袖部分は真っ黒)、一文字づつ色が変わった題字と筆者名など、佐野さんらしいちょっとひねりが利いた装幀と一緒にお楽しみ下さい。291p。単行本サイズ。ハードカバー。現在、絶版。

at-1.jpg(5633 byte)アート・トップ
特集・日本の版画・佐野繁次郎・大橋歩
芸術新聞社/昭和51年4月発行
Good
order number :MM-11
(SOLD OUT)
佐野さんの特集が載った『アート・トップ』。佐野さんの友人・今日出海氏による「佐野繁次郎のプロフィル」、アンドレ・サルモン、ピエール・デカルグ、福島繁太郎の佐野繁次郎評、フランスのギャラリー・トロンシュで個展を開いた際のフランスの新聞・雑誌評、そして佐野さんが画家・佐伯祐三氏から受けた影響を自ら語った「あれやこれや」など、佐野さんに関する色々を知ることができる、資料性のすこぶる高い一冊(全13p)。パリのアカデミー・ジュリアンのマチスのもとで学ぶといった略歴、写真、そしてもちろん作品紹介も有。その他、草森紳一氏が大橋歩さんについて書いた「子供兵士の靴・大橋歩論」も同時収録。128p。タテ33.3・ヨコ25.4センチ。ソフトカバー。現在、絶版。

上方今と昔上方今と昔
山本為三郎
文芸春秋/昭和33年初版
函天少シミ・本体Good
order number : MM-15
(SOLD OUT)
紺に白を染め抜いた布が本体装釘に使われた『上方今と昔』(装釘は佐野繁次郎・裏表紙は大阪市の市章をモチーフとしています)。大阪に生まれ、朝日麦酒株式会社社長(アサヒ・ビール)を務める筆者が、在りし日の大阪の街や懐かしい風物、味、場所などを綴った滋味溢れる内容です。阪急百貨店の食堂で食べたソーライス、大阪カフエー全盛時代、造幣局でのお花見「通りぬけ」・・・大阪を愛する心が嫌味なく綴られています。獅子文六氏が『週刊朝日』で連載していた小説『大番』の取材で山本氏と会ったことがきっかけで、同じ『週刊朝日』に連載されたもの。ということで、扇谷正造氏の跋も有。巻末筆者近影・秋山庄太郎。214p。ハードカバー。単行本サイズ。現在、絶版。

oan-1.jpg(6061 byte)おしゃれ案内
ハイカラとはどうすることか
マダム・マサコ
光文社/昭和31年初版
Good
order number : MM-7
(SOLD OUT)
「わたしは、自分が洋服屋だし、そして女だから、なんとかシックなふうをしてみたいと思ったり、ハイカラってどういうことかしらと考えて、暮らしてきました」という一番最初の文から、かわいいマダム・マサコの『おしゃれ案内』。「なんか上手には言えませんが」といいつつ、「ジュニア・スタイルのはき違い」「おっぱいのパット」「ベレーのかぶり方」などを教授。口絵や本文には、雑誌『ヴォーグ』提供のすてきな写真がふんだんに。こちらも楽しめます。カバーの線画はハンス・アルプで色はスキャパレリイのショッキング・ピンク。手書き文字は、マサコさんご本人?222p。ソフトカバー。新書サイズ。現在、絶版。

jitu-1.jpg(10122 byte)実用とシック
マダム・マサコ
光文社カッパブックス/昭和31年初版
カバー少ハガレ・その他Good
order number : MM-13
(SOLD OUT)
マダム・マサコさんが、パリから帰ってからまもなく朝日新聞に連載した「実用とシック」を一冊にまとめたもの。「じっさいにできない、実用にならないシックといったものはないんです。役立つシックでなければ相手にはしないんです」ということで、身近に役立つおしゃれをモード写真とともに紹介。「キョクタンに目だつ耳わ首わ指わと四つもワをつけると、よほどよくなくちゃ、そのワに顔が負けてしまいます」などの、ちょっと舌ったらずで可愛いマサコ節は相変わらず。フランス『ヴォーグ』から転載した写真が多く入っているので、見てるだけでも楽しめる一冊です。214p。ソフトカバー。新書サイズ。現在、絶版。

アクセサリイ手帖 アクセサリイ手帖
マダム・マサコ
文藝春秋新社/1964年初版
Good
order number :MM-8
(SOLD OUT)
「日本は、洋服にしても、作り方の勉強みたいなことだけ発達してしまって、それを、どう着てくらすかってことが、あとまわしになってるんです」と思うマサコさんが、「自分をぐんと引き立てる」アクセサリイの使い方を、とってもお上品かつ気軽な口調で語った一冊。「スカーフのしめ方を、ちょっとやっても小イキにするといった点は、巴里の女の子の中には、にくらしいくらいなのがずいぶんいます。」とか「時にはこまっちゃくれてみえる、上等のハンド・バッグ」、(コルビジュエの近代建築を見て)「まるで、まっ白いお豆腐を切って窓をあけたような建物にみんなアッと言ったものでした」といった口語っぽい表現がなんとも可愛らしい。装幀はマダム・マサコ。249p。新書サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

kiko-1.jpg(3643 byte) きこなし読本
マダム・マサコ
文藝春秋新社/昭和36年初版
帯付・日焼け
order number :M-16
(SOLD OUT)
おなじみマダム・マサコのファッション講座。「シック」や「パリ・モード」を標語とし、当時の『婦人画報』などでエレガントな洋服&きこなしを紹介しつづけてきた彼女が、いつもの口語っぽい話し方でおしゃれを綴っています。「思うんですが、どこの国でも中年以上の男の人の中には、妙に女の服装やお化粧の批評をするのがとっても好きな人がいるようです。しょっちゅう、ひとりで街をみてそんなことばかり考えているのかしらん」と憤慨したり、「若い人が、なんかハイカラにしたい、なんかちょっとでも小意気にしたい」というところから出てくる「身だしなみ」は、「その品ものより、どうきて、どうくらしているか・きこなしの方がほんとう」だと「きこなし」を講義。途中に掲載されている写真(モノクロ・提供ヴォーグ・フランス)も、大変シックでいい感じ。手書き文字&章題も、相変わらず健在です。装丁・筆者。291p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

完全なる夫婦 完全なる夫婦
杉靖三郎
有紀書房/昭和34年重版
小口(ヨコ)古本シミ有
order number :MM-9
SOLD OUT
マダム・マサコさんが装幀を手がけた一冊。で、内容は・・・『完全なる結婚』や『完全なる女性』と同じく、「正しく愛情にみちた夫婦の性生活」を教授する一冊。といっても、「処女を失うと首が太くなる」だとか「喫茶店が暗いのはランデブーの営みにが暗い所を好むから」だとか、はぁ、そうなんでございますか....というような問題発言たっぷりなので、真剣に読んではいけません。あくまでも、笑うためによむ一冊としてぜひどうぞ。302p。単行本サイズ。ソフトカバー。現在、絶版。

fg584-1.jpg(8485 byte) 婦人画報
1958年4月号
婦人画報社/昭和33年4月発行
日焼け有
order number :MM-10
(SOLD OUT)
表紙にマダム・マサコさんの題字が使われた『婦人画報』。長沢節氏のイラストがたっぷり入った「若い人のブラウスルック」、マダム・マサコのオシャレ・エッセイ「ローブ・シュミーズ」「色も形も甘くなる」、50年代らしいクラシカルなスーツ&ブラウスを取り上げた「春のエレガント・ルック」、スカートのすそを絞ったジャージー素材のドレスなどを載せた「ジャージーのきもの」などのほか、掘文子さんの色刷「春の苑」も有。『婦人画報』らしい豪華な面子から、50年代の品のよさがにじみ出ている一冊です。308p。タテ25.5・ヨコ18センチ。ソフトカバー。現在、絶版。

fg599-1.jpg(5367 byte) 婦人画報
1959年9月号
婦人画報社/昭和34年9月発行
裏表紙少シミ有
order number :MM-11
(SOLD OUT)
スカンジナビア航空が写真・イラストを提供して北欧の生活を伝えている特集「北欧の旅」(文・ヨネ・リーベル)、和風モダンなインテリアが楽しめる「せまい部屋を上手にくらす」、上質な布をたっぷり使った「九月のウールドレス」、、アダム・マサコのおしゃれエッセイ「若い結婚」、山城隆一・森英恵・向井良吉の諸氏がグッド・デザインについて語った「くらしのまわりの色と無地と柄」、久里洋二氏の漫画「夢のファンタジー」、亀倉雄策氏の「イタリーのガラス」などなど。この時代の『婦人画報』は、とっても豪華。304p。タテ25.5・ヨコ18センチ。ソフトカバー。現在、絶版。

fuji582-1.jpg(8227 byte) 婦人画報
1958年2月号
婦人画報社/昭和33年2月発行
Good
order number :MM-15
(SOLD OUT)
マダム・マサコさんの手書き題字「婦人画報」が、どどーんと使われた58年2月号。マサコさんの文で綴る「いちばん寒い二月」「モンパルナス」の他、森田たまさんの随筆「一人で買ったトランプ」、森三千代さん(金子光晴氏の奥さま)が2月の誕生石・紫水晶にちなんで書いた随筆「アメジストの幻想」、女子大生の娘を持つ扇谷正造氏・河盛好蔵氏などが参加した「座談会・うちの娘は女子大生」、その他、幸田文・川端康成・吉田健一の諸氏の連載もあって、この時期の『婦人画報』はほんと豪華。もちろんモードっぽいシルエットの素敵なスーツなどを載せた「春あさい日」などのファッションページも大充実。手許にあると豊かな気分になれる50年代の『婦人画報』です。目次・亀倉雄策。296p。タテ25.5・ヨコ18センチ。ソフトカバー。現在、絶版。


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